モッタイネーヨ

ボロボロになっても

 先日、お友達に誘われて、青森市旧おきなや本店で開催された、旧正月を祝う会というのに行ってきました。前半は「ぼろにこめられた北国人の心」ということで、「ぼろ」のコレクター、田中忠三郎さん(→Wiki)と山田スイッチさんによるトーク、中盤は舞踏家「雪雄子」さんによる舞踏「ぼろぼろふるふる」というものでした。用事があったのでこれら二つしか見られませんでしたが、大変興味深かったです。

 「ぼろ」とは、昔の家でつぎはぎをしながら大事に使っていた炬燵布団や着物、とにかく色もあせてツギもヨレッとなってしまった古い布のことです。田中忠三郎さんは、その使い古したぼろぼろの布に美を見出し、ぼろの持つ温かさ やストーリー を後世に伝えようと活動している方だそうです。寺山修司や、黒澤明の映画でも衣装や民具などを撮影用に提供していたそうです。

 持っているものを大事に、修理をしながら使うというのは、昔はごく当たりまえのことだったのですよね。いつの間にか、 円ショップが立ち並び、それなりなものをほどほどに大事に使い、壊れたら捨てる、という方が当たりまえになってしまいました。そんな使い捨て文化の中で、「物」に対する愛情や愛着が少なくなってしまうのは、これまた当たりまえのことなのかもしれません。

 壁にかけられたボロボロの布を見て、一体どのくらいの時間使ったらこんなになるのだろうと思いました。古くて汚れているけれど、新しい時には決してなかった味わい があり、ツギのひとつひとつに思い出があるんだろうなと思うと、もしかしたら私より断然年上と思われるその布もきっと、その家族とともに生きてきたんだな、という気がしました。

 場所を提供してくれた、旧おきなやの斉藤葵和子さんは、最後にコメントを求められて、「ボロを見ていると、仲間にあったような感じがするんです。年をとって、目も見えなくなって、自分もついにボロになったんだな、ボロになるまで生きてこれたんだな、って感謝したくなるんです。」と、ゆっくりとかみ締めるように言いました。なんだか心に深々と突き刺さる コメントでした。

 その後、雪雄子さんによる舞踏 が始まりました。ボロを身にまとって、しゃなりしゃなりと進んでいるようないないような、 がついているようないないような、とても不思議な感じでした。女性の舞踏を見るのは初めてだったのですが、衣装の色使いとか動きとか、女性ならではのたおやかさ があり、とても引き込まれました。

旧正月の午前、ほんの一時間ちょっとのタイムスリップをしてきた気分でした。

 またしても調子の悪いプリンターを、ゲンコツ でごつん と叩き、捨てちまうぞ! と脅してしまった自分に激しく反省しました。物を大事に使いましょうね


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ラナ・クラクラ

Author:ラナ・クラクラ
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