ひき蛙

フランスの詩

 先日、同士であるカエル好きの伯母さんからお手紙で、最近読んで気に入ったというカエルの詩が送られてきました。ちょっと薄暗い感じもあり、また、文章表現も大変ステキで私も気に入ったのでご紹介します。


  ひき蛙         トリスタン・コルビエール
                 渋沢孝輔 訳

風もない夜に歌声ひとつ・・・

月は暗い青葉のぎざぎざを

明るい金属の顔に貼り付けて。


・・・歌声ひとつ。木霊のようだ、生き埋めの。

あそこだ、あの茂みの下・・・

―-黙っちまった。行ってみよう、ほらそこだ、そこの蔭・・・


―-ひき蛙じゃないの!―- なんで恐がる。こっちへお寄り、君の忠実な護衛兵なんだから!

見てごらん、丸坊主で、羽のない詩人だ。

泥沼の夜鳴鶯(ナイチンゲール)・・・ ―-ああ厭だ!―-


・・・歌ってる。 ―-厭だぁっ!!―- 厭って なぜ?

あの光ってる眼  あなた見えないの・・・

いや。そら 行ってしまう、冷然と、石の下へ。

・・・・・・・

さよなら ―-あのひき蛙はぼくなんだ。



 自分と自分の対話のようにも見え、非現実のような、現実そのもののような不思議な感覚になります。私はカエルが好きなので、パッと頭に浮かぶカエルといえば、濡れた瞳をもち、黄緑の細い手足を一杯に伸ばしてプルプルなっていそうなけなげなイメージですが、ひき蛙となるとやはりどんよりしたイメージが合うような気がします。この詩人さんは、幼い頃から病気を抱えていたのに、負担のかかる生活をして早くに世を去った人なんだそうです。生き急ぐ人には、世界はまた違った見え方をするのかもしれませんね。

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ラナ・クラクラ

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