白神蒸留体験ツアー

クロモジのかほり

 先日、白神に、クロモジ蒸留体験ツアーに行ってきました。9時に、白神自然学校から出発して、まずは本日蒸留するクロモジを採集します。自然学校で契約している地区までは車で約40分。でこぼこの砂利道をガタンゴトンと進んでいきます。

 くろくまの滝の手前のビジターセンターを過ぎて山に入ると、清らかな赤石渓流の流れが速くなったり遅くなったり。赤石川は雪解け水が流れることから水量がとても多い川なのだそうです。なので、ところどころに波殺し(??急流を緩和する)の仕掛けが設置してあります。そして流れを遡るお魚たちのための小道が脇に用意されていました。そのほかにも大きな流木が流れるのをブロックする設備もあったり。自然いっぱいですが、自然と共存していくためには、ある程度の危機管理をしないといけないんですね。

クロモジ  落ち葉  金色の秋  銀杏

 約40分ほど奥まったところに、クロモジ採集の指定地区があり、みんなで装備を整え、いざ、採集へ!作業効率を考えて、二人一組となり、各自クロモジを求めて散っていきます。でも声も聞こえないほど離れてしまうと不安なのでなんとなく付かず離れず。まずはクロモジを見つける、そして中心に伸びる枝葉は残し、横から飛び出している部分だけをカットします。実のついているところもなるべく採らないようにします。そして、蒸留時の手間を省くため、この時点である程度小さくカットします。見た目が似ている植物もあるので、気をつけなければなりません。

 クロモジは一目見てわかるほど見慣れているはずなのですが、山を歩きながら見ているといつの間にかよくわからなくなってきます。時々香りを確認しながら丁寧に、かつ素早く作業を進めていきます。チームワークも徐々に熟練してきていました。1時間ほど採集し、車に戻ります。

山に自生する植物を取るのは大変困難なことです。見渡す限りの木々の中からクロモジを見つけなければいけない、そして枝を選んでカットしなければいけない、思った以上に起伏の激しい山の中を、足元に気をつけて慎重に一歩一歩進みます。年に1,2度の体験なら、楽しいと思えるでしょう。しかしこれを生業として、毎日山に入って収穫して、となると、楽しいどころではないだろうことは容易に想像がつきます。

クマゲラのおうち  ブナ林  水もしたたる  ブナの実むき

 採集場所から少し離れた美しいブナ林を一時間ほど散策し、ランチのおにぎりを食し、白神の水を沸かして入れてもらったコーヒーを飲んで、自然学校へと戻ります。そして今度は蒸留!蒸留は何度か見たことがありますが、自然学校ではいつも蒸留をしてくれているスタッフの方が下準備をいろいろ施してくれまして、コツなども聞きながら、釜に収穫したクロモジをザザッとあけまして、蒸留開始!沸騰してくると、クロモジのいい香りが漂ってきます。冷却水の中を通る管に水滴がいっぱい付いてきて、ようやく待望の一滴がツツーッとフラスコへ滴ります。でもこれはオイルのみにあらず。蒸留水とオイルはいまだ混ざった状態。しばらくするとオイル分が上のほうに分離してきました。うっっすらと。1時間半ほど蒸留を続けてようやくまとまった量がたまってきました。

釜いっぱいの枝葉  オイル出現!  冷却水  蒸留後の葉っぱ  水と油

 有志8名で収穫したクロモジから、一回の蒸留で取れた精油はわずか3ml程度。山へ行き、収穫し、蒸留し、という手間を考えると、値段なんて簡単にはつけられません。本当に重労働です。精油というのは、かかわった人達の汗と涙の結晶なんだな、とつくづく思います。今までも大事に使っていたつもりではありますが、一滴の重みというかありがたみをとても強く感じることのできた体験でした。次回は新緑の頃に!

 帰ってから、お土産にもらったクロモジの蒸留水でローションパックをした人は、私だけではないでしょう!胸の奥まで吸い込みたくなるようないい香り!!


 

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ラナ・クラクラ

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