嗅ぎ比べグランプリ

あおもり産精油の可能性

 先日、あおもりアロマ研究会の第4回例会に参加してきました。今回は、4人一組になってのグループワークで、香りの嗅ぎ比べをしてその感想を話し合う、というものでした。テーマとなったのはラベンダーとクロモジの二種類に絞って行われました。

あおもりアロマ1  試香紙

 精油というのは植物から抽出されるので、畑の植物と同様に、土地柄や天候 によって味が、ではなく香りが違います。色など、見た目にも明らかなほどあからさまに違うこともありますし、ほとんど違いを感じないこともありますが、本当に100%天然の精油は、抽出のたびに香りが少~~~し変わってしまうのです

 これは、化学の視点からすると、品質が安定しない、ということになってしまい、医療の現場でアロマセラピーを取り入れようというときに引っかかる部分であります ですが、セラピスト的には、毎年香りが変わるというのはとってもエキサイティングなことです 今年はどんなラベンダーかな?とか、あの年のカモミールはすごく華やかな香りだったな、とか、掘り下げれば掘り下げるほどにおもしろい部分といえるでしょう。

 ということで、まずはラベンダー。青森七戸産、フランス産、クロアチア産、タスマニア産、野生種と有機栽培、同じフランスでも、仕入れ先の農家が違えばこれまた香りが違います。あれこれ合わせて7種類のLavender Angustifoliaをかぎました。香りの強さや拡散性を比べるために、武士 のように姿勢を正して、目を閉じてゆっくり嗅いでいきます。すると、驚くほどにみんな違う特徴を持っていて、でも全部ラベンダーだと感じる香りでした。ある小話をひとつ思い出しました
 
 あるところに心の広い王様がいて、5人の盲目の人たちに、「象 」を見せてあげたいといって案内しました。盲人たちはおそるおそる象に近寄り手を伸ばしました。ふむふむ、 なるほど、これが象かとみんな納得して帰っていきました。後で感想を聞くと一人は「象とはガバガバして丸くて木の幹 のようだ。」と。またある者は「いやいや、つるつるしてとがっているものだ。」と。またある者は、「何を言ってるんだい、象ってのは大きいと聞いていたが、なんと紐 みたいに細長いものだったよ。」と。すると別の者は「紐というよりはホース のようだった。」またある者は「象とは想像していた通り、壁 のように果てしなく大きくて平らなものだったよ。」と。感想を聞きに来た使いの者はさっぱりわからん、本当に象を見たのかな? と首をかしげて帰ったという。目の見えない人にしたら、自分がふれたところが象のすべてだと思ってしまうのは仕方のないことなのです。全体像を知らないのですから。

 ラベンダー にもいろんな一面があり、それぞれが別の特徴を強く出していれば、香りは全然違うように感じるのですね。仲良くなると感情移入をしてしまうというのは人間の大きな特徴といえますが、ラベンダーを嗅いだとき、あ~、この人はお嬢様 って感じ。とか、北国の生まれかな 、とか擬人的に感じたのも面白かったです。私は人気投票で結局いつも自分が使っている精油を選んでしまいましたが、「安心や愛着」というのも好みに大きく影響するということがわかりました。

あおもりアロマ3  あおもりアロマ4  あおもりアロマ5

 続いてクロモジ。青森市産、青森白神産、飛騨高山さんの三種を比較しました。クロモジも、時間経過によって香りが別人のように変わり、とても面白かったです。白神産のクロモジは最初に嗅いだときに深い森 の中に入ったような厳かな気分にさせてくれましたが、深い香りはパッと潔く消え、あとには軽やかなミントのような香りが残りました。青森市産のクロモジは最初口下手な男性のように強い香りがグッとくるのですが、少しすると嘘のように穏やかになり、鶯 のさえずる春の野のような雅な女性的な香りとなりました。飛騨高山産は、最初軽やかで酸味を感じ、しばらくするとほんのりスモーキーさを感じ、またしばらくすると、こっそりお花 のようなかわいらしい香りに変化していたのでした。

 この七変化がクロモジの大きな特徴といえ、最後にはどれも似たようなお花風の香りに変わっていたのも共通するところでした。これらの特徴から、クロモジは、ほかの精油とブレンドしないで単品で使用したほうが、その良さを堪能できるんではないか、という意見も出ました。私もそれはやってみたいと思いました。地元でこんな素晴らしい精油が取れるなんて、青森ってやはり素敵な土地ですね。

 ほかの人が同じ香りを嗅いでどう感じ、どう表現するのか、普段はなかなか出会えない機会だったので大変興味深く感じました。あおもりアロマの可能性はまだまだ広がる・・興味を持っている人もたくさんいるし、前途は洋々と輝いていますね

 ちなみに、この日は家に帰るとチーズの味比べ大会をしていました。凝り性の父はなんとほうれん草を練りこんだパスタを手作り!でチーズクリームパスタを作っていました!美味なり。

チーズ祭り  チーズスパ

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No title

ごぶさたしております。
なんて楽しいおはなしでしょう。
ぜひ、素人向けの企画お願いします。
一つの香りをいろいろな産地でたのしめるなんて。

すてきなご家族ですね。
パスタはマシーンがあるのかしら?

Re: No title

akoさん

あら!あおもりアロマ研究会は誰でも参加できるんですよ!
お声をかければよかったですね。
次回は必ずや!

パスタマシーンはどうやらあったもようです。
ソーセージマシーンや食物乾燥マシーンもあります。
マシーン好きですね。

プロフィール

ラナ・クラクラ

Author:ラナ・クラクラ
 木の香り漂う「隠れ家」アロマセラピートリートメントルームです。より元気になるアロマセラピーを目指して日々精進しております。ぜひ一度遊びに来てくださいね!詳細は下の、「お店ご案内」の項目をご覧下さい。

 さゝらカフェ情報も随時アップしております。

 また、八戸から先生をお招きして、アフリカンタイコ「ジェンベ」のワークショップを毎月開催しております。ご興味のある方はぜひご連絡ください!

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